製造業向け 棚卸表テンプレート
棚卸表は、実際に数えた在庫の数を残す表です。帳簿の数と比べ、差があれば原因を確認します。
棚卸は、決算のために行うものと考えられがちですが、実務では在庫管理の精度を確かめる場でもあります。差が大きい品目は、記録の運用に問題があることを示しています。
このテンプレートは、帳簿数と実数を並べ、差の大きい品目が上に来る形にしたものです。
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このテンプレートは誰向けですか
- 棚卸の差異が毎回同じように出ている方
- 差の大きい品目から確認したい方
- 仕掛品まで含めて評価したい方
どのような場面で使いますか
決算期や月末に実施します。基準の日時を決め、それ以降の伝票は翌日扱いにすると差が減ります。
含まれる項目
このテンプレートには、次の項目が入っています。不要な項目は削除して構いません。
- 品名・品番
- 単位
- 保管場所
- 帳簿数
- 実数
- 差異
- 差異率(%)
- 単価(円)
- 評価額(円)
- 差異の原因
- 帳簿の修正
- 数えた人
Excel画面のプレビュー
実際のファイルの記入例シートです。
| 棚卸表 【記入例】 | |||||||||||
| 工場・部署 | ○○製作所 資材課 | ||||||||||
| 棚卸基準日時 | 2026年8月31日 17:00 | ||||||||||
| 品名・品番 | 単位 | 保管場所 | 帳簿数 | 実数 | 差異 | 差異率 (%) | 単価 (円) | 評価額 (円) | 差異の原因 | 帳簿の 修正 | 数えた人 |
| 切削油 W-200 | 缶 | 第1倉庫 | 16 | 13 | -3 | -18.8 | 8,400 | 109,200 | 現場が直接持ち出し、出庫の記録漏れ | 済 | 三宅・佐野 |
| 軸受 6208ZZ | 個 | 第1倉庫 | 20 | 17 | -3 | -15.0 | 2,300 | 39,100 | 保全課が使用。出庫伝票が未提出 | 済 | 三宅・佐野 |
| 鋼板 SPCC t2.0 | 枚 | 第1倉庫 | 286 | 281 | -5 | -1.7 | 3,150 | 885,150 | 不良による廃棄5枚が未処理 | 済 | 中原・西野 |
| 丸棒 S45C φ22×4000 | 本 | 第1倉庫 | 262 | 262 | 0 | 0.0 | 4,800 | 1,257,600 | — | — | 中原・西野 |
ファイル形式
| 形式 | Excel(.xlsx) / PDF(印刷用) |
|---|---|
| 対応 | Microsoft Excel 2016以降 / Googleスプレッドシート / LibreOffice Calc |
| 用紙 | A4に収まるよう印刷範囲を設定済み |
| シート | 説明 / 記入用 / 記入例 / A4印刷用 |
| マクロ | 使用していません |
| ファイルサイズ | Excel 約 14 KB |
| 更新日 | 2026年8月23日 |
| 利用料 | 無料(会員登録は不要です) |
入力方法
- 上部の基本情報を埋めます。工場・部署・棚卸基準日時・実施日などの欄を先に入れてください。
- 使わない列を削除します。自社で記入しない項目は、残しておくと空欄が並ぶだけになります。
- 1行に1件ずつ記入します。記入例シートを見ながら書くと、書き方が揃います。
- 気づいたことは備考に残します。後から見返したときに、数字だけでは分からない事情が伝わります。
- 区切りのよいところでファイルを分けて保存します。月ごと・工事ごとに分けると、後から探せます。
カスタマイズ方法
- 項目の追加・削除は自由です。ロックはかけていないため、自社の運用に合わせて変更できます。
- 提出先から様式の指定がある場合は、指定された様式が優先されます。この様式は、指定が無い場面や下書きとしてお使いください。
- 会社名やロゴを入れる場合は、ヘッダーの行に足してください。印刷範囲は自動で調整されます。
- A4印刷用シートは、手書きで記入する前提で行を高くしてあります。列を増やしたときは、印刷範囲の確認をおすすめします。
利用上の注意
- このテンプレートは、法令が求める記載事項と、実務で求められることが多い項目を整理した参考様式です。特定の団体が定めた様式そのものではありません。
- 提出先から様式や記載事項の指定がある場合は、そちらが優先されます。
- 法令の要件や金額の基準は改正で変わることがあります。判断の前に、所管の官庁等で最新の内容をご確認ください。
書き方と運用のポイント
棚卸表に載せる項目
棚卸表に載せる項目は、次の6つです。
| 項目 | 中身 |
|---|---|
| 品目 | 品名、品番、単位、保管場所 |
| 帳簿数 | 在庫管理表から拾った数 |
| 実数 | 実際に数えた数 |
| 差異 | 実数から帳簿数を引いた値と、その割合 |
| 単価・金額 | 評価額 |
| 原因・処置 | 差が出た理由と、帳簿の修正 |
差異を数だけでなく割合でも出すと、優先して見る品目が決まります。10個の差でも、在庫が20個なら大きく、10,000個なら小さい差です。
棚卸の進め方
棚卸は、進め方を決めておくと当日が早く終わります。実務では、次の順で進めている工場が多くあります。
- 棚卸の基準日と時刻を決め、その時点で入出庫を止める
- 数える範囲を分担し、2人1組で数える
- 数えたものに印を付け、二度数えを防ぐ
- 集計してから帳簿と比べる
ポイントはここです。1つ目が曖昧だと、数えている最中に動いた分が差になります。基準の時刻を決め、それ以降の伝票は翌日扱いにする形が広く使われています。
差異の原因を確認する
差異の原因は、いくつかの決まった場所に集中します。実務でよく挙がるのは、次の4つです。
- 入庫の記録漏れ、または二重計上
- 出庫の記録漏れ(現場が直接持ち出した)
- 不良や廃棄の未処理
- 単位の取り違え(本と箱、キログラムと個)
4つ目は、金額が大きくずれる原因になります。台帳の単位欄を明記し、現品にも同じ単位を表示しておくと防げます。
棚卸の頻度
棚卸の頻度は、決算に合わせて年1回または2回とする工場が多くあります。これに加えて、品目を分けて毎月少しずつ数える形をとる工場もあります。
一般には、次の考え方で決めています。
- 金額の大きい品目、動きの多い品目は頻度を上げる
- 動きの少ない品目は年1回にとどめる
- 差異が続く品目は、原因が解消するまで頻度を上げる
3つ目にすると、問題のある品目に手間を集中できます。全品目を毎月数えるのは、多くの工場で現実的ではありません。
よくある質問
仕掛品も棚卸の対象ですか。
対象になります。工程ごとの仕掛数を数え、その工程までの加工費を乗せて評価する形が一般的です。工程管理表に仕掛数の欄を持たせておくと、棚卸のときに数えやすくなります。
差異が出たら帳簿を実数に合わせてよいですか。
合わせる形が一般的ですが、原因を確認せずに合わせるだけだと、同じ差が毎回出ます。差の大きい品目については、入出庫の記録をさかのぼって原因を確認してから修正する形が確実です。