製造業向け 設備保全記録テンプレート
設備保全記録は、設備に対して行った整備と修理の履歴を残す表です。いつ、何を、どれだけの時間をかけて行ったか。この積み重ねが、更新の判断や予備品の在庫を決める材料になります。
多くの工場では、設備ごとに1枚を持ち、行うたびに1行を足す形をとっています。予防のために計画して行うものと、故障してから行うものを、区分で分けます。
このテンプレートは、その2つを分けて残し、停止時間と費用を並べたものです。
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このテンプレートは誰向けですか
- 設備の更新時期を数字で判断したい方
- 予備品として何を持つか決めたい方
- 事後保全が多い設備を特定したい方
どのような場面で使いますか
設備1台につき1シートを作り、整備や修理のたびに1行を足します。年度をまたいで書き足す形です。
含まれる項目
このテンプレートには、次の項目が入っています。不要な項目は削除して構いません。
- 実施日
- 区分
- 作業の内容
- 交換した部品(型番・数量)
- 停止時間
- 費用(円)
- 実施者・業者
- 次回の予定
- 備考
Excel画面のプレビュー
実際のファイルの記入例シートです。
| 設備保全記録 | ||
| この表について | 設備ごとの整備と修理の履歴を残す表です。予防保全と事後保全を区分で分け、停止時間と費用を並べます。 | |
| シート構成 | 記入用 … パソコンで入力して使うシート(空欄) 記入例 … 書き方の見本 A4印刷用 … 印刷して手書きで使うシート。A4の1ページに収まります | |
| 使い方 | 1. 停止時間を必ず入れると、故障のコストが見えます 2. 予防保全と事後保全を区分で分け、事後の多い部位を確認します 3. 設備1台につき1シートにし、年度をまたいで書き足します 4. 事後保全は、点検表の「異常があったときの記録」の番号を備考に書いてつなぎます 5. 作業が終わったら実施者が試運転し、確認者が見てから生産に戻します 6. 確認者の欄が空のまま設備を戻さない、と決めておきます | |
| 書き方の決まりと、作業のあとにすること(保全に入る前に読む) | 区分は「予防」「事後」「改良」で書く。事後は、点検表の異常から来たもの。備考に点検表の記録番号を書く。 事後保全のときは、止めた人(見つけた人)と、いつ止めたかを備考に残す。 作業が終わったら、実施者が試運転して動きを確かめる。ここまでが作業。 設備を戻すのは、確認者が見てからにする。確認者の欄が空のまま生産に戻さない。 部品を交換したら、型番と数量を必ず書く。次に同じ部品が要るときに探し直さずに済む。 | |
| 更新日 | 2026-09-15 | |
| 配布元 | 商い屋 製造(https://seizo.akinaiya.com) | |
| 【免責】本様式は一般的な項目を整理した参考資料です。法令で定められた様式そのものではありません。必要な記載事項・保存期間・提出先は、事業の種類・規模・所管行政庁の運用により異なります。実際の義務内容は所管行政庁または専門家にご確認ください。 | ||
| 設備保全記録 | |||||
| 工場・部署 | 設備名・管理番号 | ||||
| 導入年月 | メーカー・型式 | ||||
| 実施日 | 区分 | 作業の内容 | 交換した部品(型番・数量) | 停止 時間 | 費用 (円) |
| (空欄があと15行つづきます) | |||||
| 記入者(実施した者) | 確認(班長/試運転の立ち会い) | ||||
| 備考 | |||||
| 商い屋 製造 https://seizo.akinaiya.com (2026-09-15 版) | |||||
このプレビューは左から6列まで(実際は9列)を表示しています。ダウンロードするファイルには全部入っています。
| 設備保全記録 【記入例】 | |||||
| 工場・部署 | ○○製作所 第2工場 | 設備名・管理番号 | |||
| 導入年月 | 2016年4月 | メーカー・型式 | |||
| 実施日 | 区分 | 作業の内容 | 交換した部品(型番・数量) | 停止 時間 | 費用 (円) |
| 2026/4/11 | 予防 | 年次オーバーホール(主軸・送り軸の点検、油交換) | 潤滑油 20L/エアフィルター AF-12 ×2 | 16時間 | 182,000 |
| 2026/5/23 | 予防 | 3か月点検(各部の増し締め、精度確認) | — | 3時間 | 0 |
| 2026/6/8 | 事後 | 主軸の異音により停止。軸受を交換 | 軸受 6208ZZ ×2 | 9時間 | 46,500 |
| 2026/7/14 | 事後 | 切削油ポンプの吐出不良。ポンプを交換 | 切削油ポンプ CP-3 ×1 | 4時間 | 38,000 |
| 2026/8/8 | 事後 | 主軸下の油にじみ。配管の継手を増し締め | — | 1時間 | 0 |
| 2026/8/20 | 改良 | チャックを新品に交換(把持力の低下) | チャック CK-8 ×1 | 5時間 | 124,000 |
| 2026/8/25 | 予防 | 3か月点検(各部の増し締め、精度確認) | エアフィルター AF-12 ×1 | 3時間 | 4,200 |
| 記入者(実施した者) | 確認(班長/試運転の立ち会い) | ||||
| 中原 徹 | 内田 亮 | ||||
| 備考 | |||||
| 2026年度の事後保全は3件・停止14時間。主軸まわりが2件を占めるため、次回のオーバーホールで重点的に確認する。 | |||||
| 商い屋 製造 https://seizo.akinaiya.com (2026-09-15 版) | |||||
このプレビューは左から6列まで(実際は9列)を表示しています。ダウンロードするファイルには全部入っています。
| 設備保全記録 | |||||
| 工場・部署 | 設備名・管理番号 | ||||
| 導入年月 | メーカー・型式 | ||||
| 実施日 | 区分 | 作業の内容 | 交換した部品(型番・数量) | 停止 時間 | 費用 (円) |
| (空欄があと6行つづきます) | |||||
| 記入者(実施した者) | 確認(班長/試運転の立ち会い) | ||||
| 備考 | |||||
| 商い屋 製造 https://seizo.akinaiya.com (2026-09-15 版) | |||||
このプレビューは左から6列まで(実際は9列)を表示しています。ダウンロードするファイルには全部入っています。
ファイル形式
| 形式 | Excel(.xlsx) / PDF(印刷用) |
|---|---|
| 対応 | Microsoft Excel 2016以降 / Googleスプレッドシート / LibreOffice Calc |
| 用紙 | A4に収まるよう印刷範囲を設定済み |
| シート | 説明 / 記入用 / 記入例 / A4印刷用 |
| マクロ | 使用していません |
| ファイルサイズ | Excel 約 15 KB |
| 更新日 | 2026年9月15日 |
| 利用料 | 無料(会員登録は不要です) |
入力方法
- 上部の基本情報を埋めます。工場・部署・設備名・管理番号・導入年月などの欄を先に入れてください。
- 使わない列を削除します。自社で記入しない項目は、残しておくと空欄が並ぶだけになります。
- 1行に1件ずつ記入します。記入例シートを見ながら書くと、書き方が揃います。
- 気づいたことは備考に残します。後から見返したときに、数字だけでは分からない事情が伝わります。
- 区切りのよいところでファイルを分けて保存します。月ごと・工事ごとに分けると、後から探せます。
カスタマイズ方法
- 項目の追加・削除は自由です。ロックはかけていないため、自社の運用に合わせて変更できます。
- 提出先から様式の指定がある場合は、指定された様式が優先されます。この様式は、指定が無い場面や下書きとしてお使いください。
- 会社名やロゴを入れる場合は、ヘッダーの行に足してください。印刷範囲は自動で調整されます。
- A4印刷用シートは、手書きで記入する前提で行を高くしてあります。列を増やしたときは、印刷範囲の確認をおすすめします。
利用上の注意
- このテンプレートは、法令が求める記載事項と、実務で求められることが多い項目を整理した参考様式です。特定の団体が定めた様式そのものではありません。
- 提出先から様式や記載事項の指定がある場合は、そちらが優先されます。
- 法令の要件や金額の基準は改正で変わることがあります。判断の前に、所管の官庁等で最新の内容をご確認ください。
書き方と運用のポイント
設備保全記録に残す項目
設備保全記録に残す項目は、次の6つです。
| 項目 | 中身 |
|---|---|
| 実施日・区分 | 予防保全、事後保全、改良保全のいずれか |
| 作業の内容 | 何を行ったか |
| 交換した部品 | 部品名、型番、数量 |
| 停止時間 | 設備が止まっていた時間 |
| 費用 | 部品代、外注費 |
| 次回の予定 | 次にいつ行うか |
停止時間を必ず入れると、故障のコストが見えます。部品代が安くても、8時間止まっていれば、その間の生産が失われています。
予防保全と事後保全を分ける
保全の区分を分けて記録すると、設備の状態が数字で見えるようになります。
予防保全は、壊れる前に計画して行うものです。周期を決めて実施します。
事後保全は、壊れてから行うものです。突発的に発生し、生産が止まります。
一般には、次の見方をしている工場が多くあります。
- 事後保全の件数が多い設備を特定する
- その設備で、どの部位が繰り返し壊れているかを見る
- その部位を予防保全の対象に加えるか、設備の更新を検討する
ポイントはここです。2つ目まで見ると、対策の的が絞れます。設備全体を「古いから」と扱うより、費用のかかり方が変わります。
保全記録から予備品を決める
保全記録は、予備品として何を持っておくかを決める材料になります。
一般には、次の条件のいずれかにあてはまる部品を、在庫として持つ形が広く使われています。
- 入手までに時間がかかる(特注品、輸入品)
- 壊れると生産が完全に止まる
- 過去に複数回交換している
3つ目は、保全記録がないと分かりません。部品名と型番を記録に残しておくと、発注のときにも探し直さずに済みます。
保全記録を設備ごとにまとめる
保全記録は、設備ごとにまとめておくと使いやすくなります。日付順に全設備をまとめると、1台の履歴を追うときに探すことになります。
実務では、次の形にしている工場が多くあります。
- 設備1台につき1シートを作る
- シート名を管理番号にする
- 年度をまたいで同じシートに書き足す
3つ目にすると、数年ぶんの履歴が1枚で読めます。行が増えすぎたら、古い分を別シートへ移す形になります。
設備点検表とつなぐ
事後保全は、たいてい設備点検表の異常から来ます。この2つがつながっていないと、「誰が見つけて、いつ止めて、いつ直って、いつ戻したか」が2枚に分かれて残ります。
- 点検表で異常を見つけたら、その記録に番号を振る
- 保全記録の備考に、その番号を書く
- 止めた人と、止めた日時も備考に残す
番号でつないでおくと、1件の異常を1本の線で読めます。同じ部位の事後保全が続いているかどうかも、番号をたどれば分かります。
直したあと、設備を戻していいのか
保全記録は、作業の内容を書いて終わりにされがちです。現場で問題になるのは、そのあとです。
この様式では、書き方の決まりを「説明」シートに書き、いちばん下に実施者・確認者・承認者の欄を置いています。
- 作業が終わったら、実施者が試運転して動きを確かめる
- 確認者が見てから、生産に戻す
- 確認者の欄が空のまま戻さない
直したつもりで戻すのがいちばん危ないところです。試運転と立ち会いを様式の中に入れておくと、この手順が飛びません。
よくある質問
外注に依頼した整備も同じ表に書きますか。
同じ表に書き、業者名の列を足す形が扱いやすくなります。外注の報告書は別に綴じ、記録には報告書の番号を書いておくと、後から詳細を確認できます。
予防保全の周期はどう決めますか。
メーカーの推奨周期を出発点にし、実際の故障の履歴を見て調整する形が広く使われています。周期より早く壊れる部位は周期を短く、まったく問題が出ない部位は延ばす、という調整になります。