製造業向け 労働者死傷病報告テンプレート
労働者死傷病報告 記入控えは、監督署へ提出する報告の内容を、社内で先に組み立てておくための書類です。
提出そのものは所定の様式または電子申請で行います。この控えは、その前段で事実を集めるためのものになります。
災害が起きた直後は、現場も事務も動きが多くなります。聞き取りが後回しになると、細かい経過が思い出せなくなります。当日のうちに埋められる形にしておくと、報告の作成が早くなります。
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このテンプレートは誰向けですか
- 災害の直後に何を集めればよいか決めておきたい方
- 災害発生状況の書き方に迷っている方
- 報告と労災請求を並行して進める方
どのような場面で使いますか
災害1件につき1枚。発生した当日のうちに聞き取りを行って埋める形です。
含まれる項目
このテンプレートには、次の項目が入っています。不要な項目は削除して構いません。
- 発生年月日時
- 発生場所
- 被災者 氏名
- 性別 / 年齢
- 職種
- 経験期間
- 雇用区分
- 派遣の有無
- 傷病名 / 部位
- 休業見込日数
- 1 どのような場所で
- 略図
- 2 どのような作業中に
- 一緒にいた人
- 3 どのような状態があって
- 手順書の定め
- 4 どのような災害が発生したか
- 応急の措置
- 報告の区分
- 提出予定日
- 労災保険の請求
- 担当
- 再発防止
- 担当 / 期限
Excel画面のプレビュー
実際のファイルの記入例シートです。
| 労働者死傷病報告 記入控え 【記入例】 | |||
| 事業場名 | ○○製作所 第1工場 | ||
| 作成日 | 2026年8月11日 | ||
| 項目 | 記入欄 | 項目 | 記入欄 |
| 発生年月日時 | 2026年8月10日 14:20 | 発生場所 | 第1工場 プレス職場 |
| 被災者 氏名 | 西野 亮 | 性別 / 年齢 | 男 / 32歳 |
| 職種 | 機械オペレーター | 経験期間 | 2年4か月 |
| 雇用区分 | 正社員 | 派遣の有無 | 無 |
ファイル形式
| 形式 | Excel(.xlsx) / PDF(印刷用) |
|---|---|
| 対応 | Microsoft Excel 2016以降 / Googleスプレッドシート / LibreOffice Calc |
| 用紙 | A4に収まるよう印刷範囲を設定済み |
| シート | 説明 / 記入用 / 記入例 / A4印刷用 |
| マクロ | 使用していません |
| ファイルサイズ | Excel 約 13 KB |
| 更新日 | 2026年8月23日 |
| 利用料 | 無料(会員登録は不要です) |
入力方法
- 上部の基本情報を埋めます。事業場名・作成日などの欄を先に入れておくと、後から探すときの手がかりになります。
- 項目を上から順に埋めます。記入例シートに書き方の例が入っています。
- 該当しない項目には「該当なし」と入れます。空欄のままだと、書き忘れなのか該当が無いのかが後から判別できません。
- 提出前に日付と氏名を確認します。この2つが抜けていると差し戻しの原因になります。
- 控えを保存します。ファイル名に日付を入れておくと、後から経過を追えます。
カスタマイズ方法
- 項目の追加・削除は自由です。ロックはかけていないため、自社の運用に合わせて変更できます。
- 提出先から様式の指定がある場合は、指定された様式が優先されます。この様式は、指定が無い場面や下書きとしてお使いください。
- 会社名やロゴを入れる場合は、ヘッダーの行に足してください。印刷範囲は自動で調整されます。
- A4印刷用シートは、手書きで記入する前提で行を高くしてあります。列を増やしたときは、印刷範囲の確認をおすすめします。
利用上の注意
- 労働安全衛生規則第97条は、労働者が労働災害等により死亡し、または休業したときは、遅滞なく労働者死傷病報告を所轄労働基準監督署長に提出することを事業者に求めています。休業日数が4日に満たない場合は、期間をまとめて報告することとされています。報告は電子申請による方法が原則とされており、様式および提出方法は厚生労働省の案内をご確認ください。
- このテンプレートは、法令が求める記載事項と、実務で求められることが多い項目を整理した参考様式です。特定の団体が定めた様式そのものではありません。
- 提出先から様式や記載事項の指定がある場合は、そちらが優先されます。
- 法令の要件や金額の基準は改正で変わることがあります。判断の前に、所管の官庁等で最新の内容をご確認ください。
書き方と運用のポイント
報告が必要になる場合
労働者死傷病報告は、労働災害等により労働者が死亡し、または休業したときに提出するものです。
休業日数によって、提出の仕方が分かれます。
| 休業日数 | 提出の時期 |
|---|---|
| 死亡、または休業4日以上 | 遅滞なく |
| 休業1日以上3日以下 | 四半期ごとにまとめて |
休業が無い災害(不休災害)は、この報告の対象にはなりません。社内の記録としては残しておく形が一般的です。
労災保険の請求とは別のもの
労働者死傷病報告と、労災保険の給付請求は、別の手続きです。
| 労働者死傷病報告 | 労災保険の給付請求 | |
|---|---|---|
| 目的 | 災害の発生を国に報告する | 本人の治療費・休業補償を給付する |
| 提出する人 | 事業者 | 本人(事業主が証明する) |
| 提出先 | 所轄労働基準監督署長 | 所轄労働基準監督署長 |
片方だけを出して終わりにしている例があります。両方が必要になる形が一般的です。
災害発生状況の書き方
報告の中で最も書きにくいのが、災害発生状況の欄です。
実務では、次の4つに分けて書く形が広く使われています。
- どのような場所で
- どのような作業をしているときに
- どのような物または環境に、どのような不安全な、または有害な状態があって
- どのような災害が発生したか
ポイントはここです。この4つを別々の欄にしておくと、聞き取りのときに何を聞けばよいかが決まります。1つの文章として書こうとすると、抜けが出ます。
当日に集めておくこと
災害の直後に集めておくと、後から探さずに済むものがあります。
- 現場の写真(機械の状態、周囲の状況)
- 使っていた機械の管理番号と、直近の定期自主検査の記録
- 一緒に作業していた人の名前
- 作業手順書の該当箇所
- 本人が受けていた安全衛生教育の記録
これらは、報告そのものには添えない場合もあります。原因の分析と再発防止を考えるときに使う材料になります。
再発防止につなげる
報告を出して終わりにすると、同じ災害が繰り返されます。
多くの工場では、次の順序で回しています。
- 報告の内容をもとに、原因を整理する
- 作業手順書を直す
- 直した内容を、安全衛生委員会で共有する
- 該当する作業者へ再教育を行い、教育記録に残す
控えの「再発防止」の欄に担当と期限を書いておくと、2から先が止まりにくくなります。
保存
労働者死傷病報告の控えは、災害の記録として社内に残しておく形が一般的です。保存期間の定めはありませんが、安全衛生委員会の議事録や教育記録と紐づけて、年度ごとに綴じておくと経過をたどれます。
よくある質問
休業が1日だけの場合も報告が必要ですか。
休業1日以上3日以下の場合は、四半期ごとにまとめて報告することとされています。提出の時期と様式は、所轄労働基準監督署にご確認ください。
派遣で来ている方が被災した場合はどうなりますか。
派遣先と派遣元の双方が報告を行うこととされています。派遣先が作成した報告の写しを派遣元へ送る形が一般的です。
提出は紙でもできますか。
電子申請による方法が原則とされています。やむを得ない場合の取扱いを含め、最新の提出方法は厚生労働省の案内および所轄労働基準監督署にご確認ください。