安全衛生

製造業向け ヒヤリハット報告書テンプレート

Excel(.xlsx) / PDF(印刷用) / 最終更新:2026年8月23日 / 全22項目

ヒヤリハット報告書は、けがには至らなかったけれど危なかった、という出来事を残す紙です。

挟まれかけた、落ちかけた、切りかけた。製造現場では、この「かけた」が毎日どこかで起きています。集めておくと、事故が起きる前に手を打てます。

労働安全衛生法は、危険を防止するための措置を事業者に求めています。ヒヤリハットの収集そのものは義務ではありませんが、多くの工場が安全活動の中心に置いています。

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ファイル形式

このテンプレートは誰向けですか

  • 非定常作業での危険を集めたい方
  • 対策が「注意する」で終わりがちな職場の方
  • 危険の種類ごとに傾向を見たい方

どのような場面で使いますか

1件につき1枚で書きます。けががあった場合は、労働災害としての記録が別に必要になります。

含まれる項目

このテンプレートには、次の項目が入っています。不要な項目は削除して構いません。

  • 発生日時
  • 危険の種類
  • 発生場所
  • 設備・工具
  • 対象者
  • 作業の区分
  • そのときの作業
  • 手順書の有無
  • 何が起きかけたか
  • けがの有無
  • なぜそうしたか
  • 同種の経験
  • その場の対応
  • 上長への報告
  • 対策1(危険源)
  • 担当・期限
  • 対策2(工学的)
  • 対策3(手順)
  • 実施の記録
  • 確認者
  • 職場への共有
  • 共有した範囲

Excel画面のプレビュー

実際のファイルの記入例シートです。

ヒヤリハット報告書.xlsx — 記入例の一部
ヒヤリハット報告書 【記入例】
工場・部署○○製作所 第2工場 加工課
報告番号2026-124
項目記入欄項目記入欄
発生日時2026/8/19(水)15:40ごろ危険の種類巻き込まれ
発生場所第2工場 加工課 NC旋盤3号機設備・工具NC旋盤3号機
対象者西野 学(勤続3年)作業の区分非定常(切りくずの除去)
そのときの作業加工中に切りくずが絡んだため、扉を開けて手で取り除こうとした手順書の有無無(切りくず除去の手順が未整備)
説明記入用記入例A4印刷用

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ファイル形式

形式Excel(.xlsx) / PDF(印刷用)
対応Microsoft Excel 2016以降 / Googleスプレッドシート / LibreOffice Calc
用紙A4に収まるよう印刷範囲を設定済み
シート説明 / 記入用 / 記入例 / A4印刷用
マクロ使用していません
ファイルサイズExcel 約 13 KB
更新日2026年8月23日
利用料無料(会員登録は不要です)

入力方法

  1. 上部の基本情報を埋めます。工場・部署・報告番号・報告日などの欄を先に入れておくと、後から探すときの手がかりになります。
  2. 項目を上から順に埋めます。記入例シートに書き方の例が入っています。
  3. 該当しない項目には「該当なし」と入れます。空欄のままだと、書き忘れなのか該当が無いのかが後から判別できません。
  4. 提出前に日付と氏名を確認します。この2つが抜けていると差し戻しの原因になります。
  5. 控えを保存します。ファイル名に日付を入れておくと、後から経過を追えます。

カスタマイズ方法

  • 項目の追加・削除は自由です。ロックはかけていないため、自社の運用に合わせて変更できます。
  • 提出先から様式の指定がある場合は、指定された様式が優先されます。この様式は、指定が無い場面や下書きとしてお使いください。
  • 会社名やロゴを入れる場合は、ヘッダーの行に足してください。印刷範囲は自動で調整されます。
  • A4印刷用シートは、手書きで記入する前提で行を高くしてあります。列を増やしたときは、印刷範囲の確認をおすすめします。

利用上の注意

ご利用の前にお読みください
  • このテンプレートは、法令が求める記載事項と、実務で求められることが多い項目を整理した参考様式です。特定の団体が定めた様式そのものではありません。
  • 提出先から様式や記載事項の指定がある場合は、そちらが優先されます。
  • 法令の要件や金額の基準は改正で変わることがあります。判断の前に、所管の官庁等で最新の内容をご確認ください。

書き方と運用のポイント

ヒヤリハット報告書に書く項目

ヒヤリハット報告書に書く項目は、次の6つです。

中身
いつ・どこで日時、場所、設備
誰が・何をしていたか本人、そのときの作業
何が起きかけたか具体的な状況
危険の種類挟まれ、巻き込まれ、転倒、飛来、感電など
その場の対応直した内容
対策何を変えるか、いつまでに、誰が

危険の種類を選べる形にしておくと、集計したときに傾向が出ます。件数を数えるだけでなく、種類ごとに分けると、対策の的が絞れます。

製造現場のヒヤリハットで多い場面

製造現場のヒヤリハットは、いくつかの場面に集中します。実務でよく挙がるのは、次の4つです。

  1. 設備の調整・清掃中。動いている状態で手を入れる
  2. 通路と運搬。フォークリフト、台車、荷崩れ
  3. 段取り替え。普段と違う手順、重量物の取り扱い
  4. 非定常作業。故障対応、初めての作業、応援に入ったとき

ポイントはここです。4つ目は、手順書が無い場面で起きます。手順書のある定常作業より、非定常のほうが危険が大きくなります。

対策を「注意する」で終わらせない

ヒヤリハットの対策は、「注意する」「気をつける」で終わりやすい部分です。実務では、次の順で考えている工場が多くあります。

  1. 危険源そのものを無くせないか(工程・材料を変える)
  2. 工学的に防げないか(カバー、インターロック、手すり)
  3. 手順や表示で防げないか
  4. 保護具で防げないか

上から順に効果が高くなります。1つ目と2つ目で対応できないかを先に考えると、対策が人に頼らない形になります。

ヒヤリハットを集め続けるために

ヒヤリハットの収集は、始めても続かない工場が少なくありません。実務では、次の形にしている工場が多くあります。

  • 書く欄を選択式にして、記入を3分以内に収める
  • 報告した人を責めない、と明言する
  • 月1回、対策として変えたことを掲示する

3つ目が効いてきます。出したものが形になると、次も出そうという気持ちが続きます。

よくある質問

報告した人の名前は必要ですか。

確認のための連絡ができるよう、名前を書く形が一般的です。評価に使わないことを明示すると、報告が出やすくなります。名前を書かなくてよい形にしている工場もあります。

ヒヤリハットと労働災害の記録は分けますか。

けががあった場合は、労働災害としての記録が必要になります。休業4日以上の場合は労働者死傷病報告の提出が求められるため、ヒヤリハットとは別に扱う形になります。

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