製造業向け 危険予知活動記録テンプレート
危険予知活動記録は、作業を始める前に危ないところを出し合った内容を残す表です。KY活動、KYミーティングとも呼ばれます。
その日の作業を思い浮かべ、どこに危険があるかを挙げ、どうするかを決める。これを毎日行うことで、作業に入る前に危険が意識されます。
このテンプレートは、短時間で書ける形にしたうえで、その日の重点項目を1つに絞る欄を置いたものです。
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ファイルを取得するうまく開けないときは info@syojin.com までご連絡ください。
このテンプレートは誰向けですか
- 毎日のKY活動が同じ内容の繰り返しになっている方
- その日の重点を1つに絞りたい方
- 前日のヒヤリハットを活動につなげたい方
どのような場面で使いますか
始業時のミーティングで実施し、1行を書きます。月に一度読み返し、繰り返し挙がる危険は手順書に反映します。
含まれる項目
このテンプレートには、次の項目が入っています。不要な項目は削除して構いません。
- 実施日
- 本日の作業
- 予想される危険
- 対策
- 本日の重点項目(1つ)
- 参加者
- 実施後の確認
Excel画面のプレビュー
実際のファイルの記入例シートです。
| 危険予知活動記録 【記入例】 | ||||||
| 工場・部署 | ○○製作所 第2工場 加工課 | |||||
| 年月 | 2026年8月 | |||||
| 実施日 | 本日の作業 | 予想される危険 | 対策 | 本日の重点項目(1つ) | 参加者 | 実施後の確認 |
| 8/17(月) | SH-20 外径加工(NC旋盤3号) | 切りくずで手を切る/回転部への巻き込まれ | 切りくずはフックで除去する/完全停止を確認してから扉を開ける | 主軸の完全停止を目で確認してから手を入れる | 田村・西野・佐野 | 守れた |
| 8/18(火) | BR-05 穴あけ(ボール盤2号) | 切りくずの飛来で目を痛める/手袋の巻き込まれ | 保護めがねを着用する/手袋は使わない | 保護めがねを外さずに作業する | 田村・西野 | 守れた |
| 8/19(水) | SH-20 外径加工/材料の搬入 | 台車の荷崩れ/通路でのフォークリフトとの接触 | 積載は2段までにする/通路を渡る前に左右を確認する | 台車の積載を2段までにする | 田村・西野・佐野 | 守れた |
| 8/20(木) | 設備の段取り替え(チャック交換) | 重量物の落下による足の負傷/腰の負傷 | 安全靴を着用する/2人で持ち上げる | チャックの持ち上げは必ず2人で行う | 田村・中原・西野 | 守れた |
ファイル形式
| 形式 | Excel(.xlsx) / PDF(印刷用) |
|---|---|
| 対応 | Microsoft Excel 2016以降 / Googleスプレッドシート / LibreOffice Calc |
| 用紙 | A4に収まるよう印刷範囲を設定済み |
| シート | 説明 / 記入用 / 記入例 / A4印刷用 |
| マクロ | 使用していません |
| ファイルサイズ | Excel 約 13 KB |
| 更新日 | 2026年8月23日 |
| 利用料 | 無料(会員登録は不要です) |
入力方法
- 上部の基本情報を埋めます。工場・部署・年月・リーダーなどの欄を先に入れてください。
- 使わない列を削除します。自社で記入しない項目は、残しておくと空欄が並ぶだけになります。
- 1行に1件ずつ記入します。記入例シートを見ながら書くと、書き方が揃います。
- 気づいたことは備考に残します。後から見返したときに、数字だけでは分からない事情が伝わります。
- 区切りのよいところでファイルを分けて保存します。月ごと・工事ごとに分けると、後から探せます。
カスタマイズ方法
- 項目の追加・削除は自由です。ロックはかけていないため、自社の運用に合わせて変更できます。
- 提出先から様式の指定がある場合は、指定された様式が優先されます。この様式は、指定が無い場面や下書きとしてお使いください。
- 会社名やロゴを入れる場合は、ヘッダーの行に足してください。印刷範囲は自動で調整されます。
- A4印刷用シートは、手書きで記入する前提で行を高くしてあります。列を増やしたときは、印刷範囲の確認をおすすめします。
利用上の注意
- このテンプレートは、法令が求める記載事項と、実務で求められることが多い項目を整理した参考様式です。特定の団体が定めた様式そのものではありません。
- 提出先から様式や記載事項の指定がある場合は、そちらが優先されます。
- 法令の要件や金額の基準は改正で変わることがあります。判断の前に、所管の官庁等で最新の内容をご確認ください。
書き方と運用のポイント
危険予知活動の4つの段階
危険予知活動は、4つの段階で進める形が広く使われています。
| 段階 | 内容 |
|---|---|
| 1. 現状把握 | どんな危険がひそんでいるか |
| 2. 本質追究 | これが危険のポイントだ |
| 3. 対策樹立 | あなたならどうする |
| 4. 目標設定 | 私たちはこうする |
4段階目で、その日の行動を1つに絞ります。3つも4つも決めると、どれも意識されません。1つに絞ると、その日の作業中に思い出せます。
危険予知活動を形だけにしない
危険予知活動は、毎日行うぶん、同じ内容の繰り返しになりやすい部分です。実務では、次の工夫をしている工場が多くあります。
- その日の作業に合わせて、具体的な場面を挙げる
- 前日のヒヤリハットがあれば、そこから始める
- 発言する人を毎日変える
ポイントはここです。2つ目は、活動どうしをつなげる形になります。ヒヤリハットが出た翌日に、同じ場面を全員で確認すると、記録が現場に返ってきます。
記録に残す項目
危険予知活動の記録に残す項目は、次の5つです。
- 実施日、作業の内容、参加者
- 予想される危険(複数)
- それぞれの対策
- 本日の重点項目(1つ)
- 実施後の確認(守れたかどうか)
最後の欄は、作業が終わってから書きます。決めたことが守れたかどうかを振り返ると、実行できる目標かどうかが分かります。
危険予知活動と作業手順書
危険予知活動で挙がった危険が、作業手順書に反映されていないことがあります。実務では、次の形にしている工場が多くあります。
- 同じ危険が繰り返し挙がる作業を月ごとに拾う
- その作業の手順書を確認し、危険への言及がなければ追記する
- 手順書を直したら、その旨を記録に残す
毎日の記録を月に一度読み返す時間を作ると、この確認ができます。読み返さない記録は、書くだけの作業になります。
危険予知活動を非定常作業の前に行う
危険予知活動は、いつもと違う作業の前にこそ効いてきます。
災害は、手順書のある定常作業より、非定常作業で起きやすいことが知られています。故障の対応、初めての段取り、応援に入った日。どれも、いつもの動きが通じない場面です。
実務では、次の形にしている工場が多くあります。
- 非定常作業の前は、その場で短い危険予知活動を行う
- 経験者が付き添う場合は、危険な箇所を先に共有する
- 終わったあとに、気づいた点を記録に足す
3つ目まで行うと、次に同じ作業をするときの材料が残ります。年に数回しかない作業ほど、記録が役に立ちます。
よくある質問
毎日行う必要がありますか。
法令で日々の実施が義務づけられているわけではありません。多くの工場が始業時のミーティングと合わせて毎日行っています。非定常作業の前だけ実施する形をとっている工場もあります。
1人作業の場合はどうしますか。
1人で書き出す形(一人KY)をとっている工場があります。話し合いはできませんが、作業前に危険を書き出す行為そのものに意味があるためです。班長が内容を確認する運用にすると、見落としを補えます。