品質管理

製造業向け 不適合品報告書テンプレート

Excel(.xlsx) / PDF(印刷用) / 最終更新:2026年9月15日 / 全38項目

不適合品報告書は、規格から外れたものが見つかったときに、その内容と処置を残す書類です。

品質マネジメントシステムの規格では、不適合な出力を識別し、意図しない使用や引き渡しを防ぐための管理を求めています。見つけたものを隔離し、どう扱うかを決めて記録する、という流れがその中心にあります。

このテンプレートは、見つけた人が書く欄・品質担当者が調べる欄・処置の完了を確かめる欄を分け、その順番どおりに上から埋めていける形にしたものです。

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ハイフンはあり・なしどちらでもかまいません。

このテンプレートは誰向けですか

  • 不適合品の隔離と処置を記録に残したい方
  • 特別採用の承認の記録を整えたい方
  • 同じロットの他の製品まで確認する運用にしたい方

どのような場面で使いますか

不適合が見つかった時点で発行します。是正処置に進むかどうかも、この様式の中で判断を残します。

含まれる項目

このテンプレートには、次の項目が入っています。不要な項目は削除して構いません。

  • 発見日時
  • 発見した工程
  • 発見者
  • 発見の経緯
  • 品名・品番
  • ロット番号
  • ロット数量
  • 不適合の数量
  • 不適合の内容
  • 該当する規格
  • 実測値・状態
  • 写真の有無
  • 隔離した場所
  • 識別の方法
  • 後工程・出荷への連絡
  • 連絡した相手
  • 受け付けた日時
  • 受け付けた人
  • 同じロットの他の製品
  • 再検査の実施日
  • 出荷済みの有無
  • 客先への連絡
  • 推定される原因
  • 確認した内容
  • 処置の決定(手直し/再検査・選別/特別採用/廃棄)
  • 決定した者
  • 特別採用のときの客先承認
  • 承認の記録(相手・日時・形式)
  • 処置の実施日
  • 処置を実施した人
  • 処置後の再検査の結果
  • 結果を確認した人
  • 隔離を解いた日(置場から出した日)
  • 確認した人
  • 是正処置の要否
  • 是正処置報告番号
  • この件の完了日
  • 完了を確認した人

Excel画面のプレビュー

実際のファイルの記入例シートです。

不適合品報告書.xlsx — 下のタブでシートを切り替えられます
不適合品報告書
工場・部署
報告番号
発行日
発行者
項目記入欄項目記入欄
① 見つけた人が書く(発見・隔離・連絡/ここまで書いたら品質担当へ渡す)
発見日時発見した工程
発見者発見の経緯
品名・品番ロット番号
ロット数量不適合の数量
不適合の内容該当する規格
実測値・状態写真の有無
隔離した場所識別の方法
後工程・出荷への連絡連絡した相手
② 品質担当者が書く(受付・広がりの確認・原因・処置の決定)
受け付けた日時受け付けた人
同じロットの他の製品再検査の実施日
出荷済みの有無客先への連絡
推定される原因確認した内容
処置の決定(手直し/再検査・選別/特別採用/廃棄)決定した者
特別採用のときの客先承認承認の記録(相手・日時・形式)
③ 処置をした人・確認した人が書く(実施と完了の確認/ここが埋まって終わり)
処置の実施日処置を実施した人
処置後の再検査の結果結果を確認した人
隔離を解いた日(置場から出した日)確認した人
是正処置の要否是正処置報告番号
この件の完了日完了を確認した人
発見者品質担当承認(品質保証課長)
備考
商い屋 製造 https://seizo.akinaiya.com (2026-09-15 版)

無料でダウンロード

ファイル形式

形式Excel(.xlsx) / PDF(印刷用)
対応Microsoft Excel 2016以降 / Googleスプレッドシート / LibreOffice Calc
用紙A4に収まるよう印刷範囲を設定済み
シート説明 / 記入用 / 記入例 / A4印刷用
マクロ使用していません
ファイルサイズExcel 約 14 KB
更新日2026年9月15日
利用料無料(会員登録は不要です)

入力方法

  1. 上部の基本情報を埋めます。工場・部署・報告番号・発行日などの欄を先に入れておくと、後から探すときの手がかりになります。
  2. 項目を上から順に埋めます。記入例シートに書き方の例が入っています。
  3. 該当しない項目には「該当なし」と入れます。空欄のままだと、書き忘れなのか該当が無いのかが後から判別できません。
  4. 提出前に日付と氏名を確認します。この2つが抜けていると差し戻しの原因になります。
  5. 控えを保存します。ファイル名に日付を入れておくと、後から経過を追えます。

カスタマイズ方法

  • 項目の追加・削除は自由です。ロックはかけていないため、自社の運用に合わせて変更できます。
  • 提出先から様式の指定がある場合は、指定された様式が優先されます。この様式は、指定が無い場面や下書きとしてお使いください。
  • 会社名やロゴを入れる場合は、ヘッダーの行に足してください。印刷範囲は自動で調整されます。
  • A4印刷用シートは、手書きで記入する前提で行を高くしてあります。列を増やしたときは、印刷範囲の確認をおすすめします。

利用上の注意

ご利用の前にお読みください
  • このテンプレートは、法令が求める記載事項と、実務で求められることが多い項目を整理した参考様式です。特定の団体が定めた様式そのものではありません。
  • 提出先から様式や記載事項の指定がある場合は、そちらが優先されます。
  • 法令の要件や金額の基準は改正で変わることがあります。判断の前に、所管の官庁等で最新の内容をご確認ください。

書き方と運用のポイント

不適合品報告書は3人で書く

不適合品報告書は、1人で書き切る書類ではありません。現場で起きる順番は、だいたい決まっています。

  1. 見つけた人が、その場で分かることだけを書く
  2. 品質担当者が、広がりと原因を調べて処置を決める
  3. 処置をした人と確認した人が、終わったことを書く

このテンプレートは、この3つを帯で区切っています。見つけた人は上の区画だけ埋めれば渡せます。全部埋めないと出せない様式にすると、報告そのものが遅れます。

不適合品報告書に残す項目

不適合品報告書に残す項目は、時間の流れに沿って並びます。

段階書く内容書く人
発見発見日時、発見した工程、発見者、対象のロットと数量見つけた人
内容どの規格に対してどう外れているか(実測値を含む)見つけた人
隔離隔離した場所、識別の方法、後工程への連絡見つけた人
影響同じロットの他の製品、出荷済みの有無品質担当者
判定処置の決定(手直し・再検査・特採・廃棄)品質担当者
実施処置を行った日、確認者、完了日処置した人・確認者

「同じロットの他の製品」の欄を空欄にしない形にします。1個見つかったときに、他がどうなのかを確認した記録が残ります。

見つけた人が最初にすること

見つけた人がその場で判断できるように、することを様式の中に書いています。

  • まず動かさない。赤札を貼って不適合品置場へ移す
  • 後工程と出荷担当に、その場で伝える
  • 上の区画だけ埋めて、品質担当へ渡す

2つ目が遅れると出てしまいます。書類を全部書いてから連絡する形にすると、書いている間に次の工程へ流れます。連絡が先、記入が後です。

不適合品の処置の4つの選び方

不適合品の処置は、次の4つから選ぶ形が広く使われています。

  1. 手直し。規格に入るよう直す。直したあとに再検査する
  2. 再検査・選別。全数を見て、良品と不適合品を分ける
  3. 特別採用(特採)。客先の承認を得て、そのまま使う
  4. 廃棄。使わない

ポイントはここです。3つ目は、客先の承認が前提になります。承認を得ずに出荷すると、あとから大きな問題になります。承認の記録(誰から、いつ、どんな形で)を必ず残す形にしておくと安全です。

不適合品の隔離をどう行うか

隔離は、間違って使われないようにするための措置です。実務では、次の形をとっている工場が多くあります。

  • 不適合品置場を決め、他の製品と物理的に分ける
  • 赤い札や赤いコンテナなど、見て分かる識別をつける
  • 処置が決まるまで、置場から出さない手順にする

3つ目が守られないと、隔離した意味がなくなります。この様式では、置場から出した日と確認した人を書く欄を置いています。

処置が終わったことを、どこで確かめるか

処置を決めただけでは終わりません。この様式では、いちばん下に完了の欄を置いています。

  • 処置の実施日と、実施した人
  • 処置後の再検査の結果と、確認した人
  • 隔離を解いた日と、確認した人
  • この件の完了日と、完了を確認した人

完了日が空いている報告書は、まだ終わっていない報告書です。月に一度、完了日の空欄だけを数えると、途中で止まっている件が見えます。

不適合品報告書と是正処置のつながり

不適合品報告書は、目の前のものをどうするかを決める書類です。同じことが起きないようにする活動は、是正処置報告書で扱います。

一般には、次の基準で是正処置に進むかどうかを決めている工場が多くあります。

  • 同じ不適合が繰り返し発生している
  • 客先に流出した
  • 損失の金額が一定の額を超えた
  • 安全に関わる

この様式には「是正処置の要否」の欄があります。判断がその場で記録に残ります。

よくある質問

見つけた人は、どこまで書けばよいですか。

様式の上の区画(見つけた人が書く欄)だけで渡して差し支えありません。原因や処置は品質担当者が調べて決めます。全部を埋めてから出す形にすると、報告が遅れて後工程に流れてしまいます。連絡が先、記入が後です。

処置が終わったかどうかは、どこで分かりますか。

いちばん下に完了の欄があります。処置の実施日、処置後の再検査の結果、隔離を解いた日、この件の完了日と確認した人を書きます。完了日が空いている報告書は、まだ終わっていない報告書です。月に一度、空欄の件数を数えると止まっている件が見えます。

軽微な不良も報告書を作りますか。

工場によって基準が異なります。日々の不良は作業日報の数量で管理し、一定数を超えた場合や客先に流出した場合に報告書を作る形が広く使われています。基準を社内で決めておくと運用が安定します。

特別採用の承認はどう記録しますか。

客先の担当者名、承認の日時、承認の形式(書面、メール、口頭)を残す形になります。口頭で承認を得た場合も、その内容を書面またはメールで確認しておくと後の説明ができます。

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