製造業向け 検査成績書テンプレート
検査成績書は、作った製品が規格どおりであることを示す書類です。取引先へ製品と一緒に提出することが多く、社外に出る書類でもあります。
様式は取引先から指定される場合もあれば、自社で用意する場合もあります。指定がない場合は、品番・ロット・検査項目・規格値・実測値・判定という並びが広く使われています。
このテンプレートは、その並びに加えて、使用した測定器と校正の状態を書ける形にしたものです。
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このテンプレートは誰向けですか
- 製品と一緒に提出する成績書を整えたい方
- 測定器の校正状態まで示したい方
- 材料ロットまでたどれる形にしたい方
どのような場面で使いますか
出荷のロットごとに作成します。取引先の指定様式がある場合は、社内の控えとして併用する形になります。
含まれる項目
このテンプレートには、次の項目が入っています。不要な項目は削除して構いません。
- 品名
- 品番
- 注文番号
- 製造ロット番号
- 数量
- 製造日
- 材料
- 材料ロット番号
- 検査方式
- 抜き取りの根拠
- 検査項目1
- 規格
- 実測値1
- 判定1
- 検査項目2
- 実測値2
- 判定2
- 検査項目3
- 実測値3
- 判定3
- 検査項目4
- 実測値4
- 判定4
- 検査項目5
- 実測値5
- 判定5
- 使用測定器1
- 校正期限
- 使用測定器2
- 使用測定器3
- 総合判定
- 検査員
- 不合格があったときの処置
- 関連する報告番号
Excel画面のプレビュー
実際のファイルの記入例シートです。
| 検査成績書 | ||
| この表について | 製品の検査結果を示す書類です。品番・ロット・検査項目ごとの規格値と実測値、判定、測定器の情報を1枚にまとめます。 | |
| シート構成 | 記入用 … パソコンで入力して使うシート(空欄) 記入例 … 書き方の見本 A4印刷用 … 印刷して手書きで使うシート。A4の1ページに収まります | |
| 使い方 | 1. 実測値の書き方(全数か代表値か)は、取引先の求めを先に確認します 2. 測定器の管理番号と校正期限を載せると、成績書の信頼性が上がります 3. 材料のロット番号を書いておくと、受入検査記録までたどれます 4. 上から4つの区画に分かれています。区画ごとに書く人が変わります 5. 1項目でも不合格があれば総合判定は不合格です。その品物は不適合品報告書に移します 6. 承認の欄が空のものは出荷しません。代理の承認者もあらかじめ決めておきます | |
| この用紙の使い方(書き始める前に読む) | 上から3つの区画に分かれている。区画ごとに書く人が変わる。 実測値は検査記録から写す。この用紙で測らない。写し間違いを防ぐため、検査記録と項目の順番をそろえておく。 1項目でも不合格があれば総合判定は不合格。その品物は出荷せず、不適合品報告書に移して隔離する。 総合判定が合格でも、除外した品物があればその旨と報告番号を備考に書く。 承認の欄が空のものは出荷しない。承認者が不在のときの代理を、あらかじめ決めておく。 | |
| 更新日 | 2026-09-15 | |
| 配布元 | 商い屋 製造(https://seizo.akinaiya.com) | |
| 【免責】本様式は一般的な項目を整理した参考資料です。法令で定められた様式そのものではありません。必要な記載事項・保存期間・提出先は、事業の種類・規模・所管行政庁の運用により異なります。実際の義務内容は所管行政庁または専門家にご確認ください。 | ||
| 検査成績書 | |||
| 提出先 | |||
| 発行日 | |||
| 発行者 | |||
| 管理番号 | |||
| 項目 | 記入欄 | 項目 | 記入欄 |
| ① 何を検査したか(品質保証が書く) | |||
| 品名 | 品番 | ||
| 注文番号 | 製造ロット番号 | ||
| 数量 | 製造日 | ||
| 材料 | 材料ロット番号 | ||
| 検査方式 | 抜き取りの根拠 | ||
| ② 検査の結果(検査記録から写す。この用紙で測らない) | |||
| 検査項目1 | 規格 | ||
| 実測値1 | 判定1 | ||
| 検査項目2 | 規格 | ||
| 実測値2 | 判定2 | ||
| 検査項目3 | 規格 | ||
| 実測値3 | 判定3 | ||
| 検査項目4 | 規格 | ||
| 実測値4 | 判定4 | ||
| 検査項目5 | 規格 | ||
| 実測値5 | 判定5 | ||
| ③ 使った測定器(校正期限が切れていないことを確かめる) | |||
| 使用測定器1 | 校正期限 | ||
| 使用測定器2 | 校正期限 | ||
| 使用測定器3 | 校正期限 | ||
| ④ 総合判定と承認(承認が出るまで出荷しない) | |||
| 総合判定 | 検査員 | ||
| 不合格があったときの処置 | 関連する報告番号 | ||
| 検査員 | 確認(検査担当) | 承認(品質保証課長) | |
| 備考 | |||
| 商い屋 製造 https://seizo.akinaiya.com (2026-09-15 版) | |||
| 検査成績書 【記入例】 | |||
| 提出先 | ○○重工業株式会社 調達部 | ||
| 発行日 | 2026年8月14日 | ||
| 発行者 | ○○製作所 品質保証課 | ||
| 管理番号 | IR-2026-0814-03 | ||
| 項目 | 記入欄 | 項目 | 記入欄 |
| ① 何を検査したか(品質保証が書く) | |||
| 品名 | シャフト | 品番 | SH-20 |
| 注文番号 | PO-2026-08-115 | 製造ロット番号 | L260812-3 |
| 数量 | 2,400 本 | 製造日 | 2026/8/12 |
| 材料 | S45C | 材料ロット番号 | M-260728-A |
| 検査方式 | 抜き取り(32本) | 抜き取りの根拠 | 社内基準 QS-05 による |
| ② 検査の結果(検査記録から写す。この用紙で測らない) | |||
| 検査項目1 | 外径 | 規格 | φ19.95 ±0.005 mm |
| 実測値1 | 最大 19.953/最小 19.947/平均 19.950 | 判定1 | 合格 |
| 検査項目2 | 全長 | 規格 | 100.0 ±0.2 mm |
| 実測値2 | 最大 100.12/最小 99.94/平均 100.02 | 判定2 | 合格 |
| 検査項目3 | 硬度 | 規格 | HRC 45〜50 |
| 実測値3 | 最大 48.2/最小 46.1/平均 47.3 | 判定3 | 合格 |
| 検査項目4 | 表面粗さ | 規格 | Ra 1.6 以下 |
| 実測値4 | 最大 1.21/最小 0.88/平均 1.03 | 判定4 | 合格 |
| 検査項目5 | 外観(キズ・打痕) | 規格 | キズなし(限度見本による) |
| 実測値5 | 全数目視。不適合 3本を除外 | 判定5 | 合格 |
| ③ 使った測定器(校正期限が切れていないことを確かめる) | |||
| 使用測定器1 | マイクロメータ(管理番号 M-014) | 校正期限 | 2027/2/28 |
| 使用測定器2 | ロックウェル硬度計(管理番号 H-002) | 校正期限 | 2026/11/30 |
| 使用測定器3 | 表面粗さ計(管理番号 R-001) | 校正期限 | 2027/1/31 |
| ④ 総合判定と承認(承認が出るまで出荷しない) | |||
| 総合判定 | 合格 | 検査員 | 品質保証 森田 修 |
| 不合格があったときの処置 | 外観で3本を除外。不適合品報告書 NC-2026-041 で隔離・廃棄 | 関連する報告番号 | NC-2026-041 |
| 検査員 | 確認(検査担当) | 承認(品質保証課長) | |
| 森田 修 | 井原 直子 | 大石 一夫 | |
| 備考 | |||
| 外観検査で除外した3本は、不適合品報告書 NC-2026-041 として別途処理した。 | |||
| 商い屋 製造 https://seizo.akinaiya.com (2026-09-15 版) | |||
| 検査成績書 | |||
| 提出先 | |||
| 発行日 | |||
| 発行者 | |||
| 管理番号 | |||
| 項目 | 記入欄 | 項目 | 記入欄 |
| ① 何を検査したか(品質保証が書く) | |||
| 品名 | 品番 | ||
| 注文番号 | 製造ロット番号 | ||
| 数量 | 製造日 | ||
| 材料 | 材料ロット番号 | ||
| 検査方式 | 抜き取りの根拠 | ||
| ② 検査の結果(検査記録から写す。この用紙で測らない) | |||
| 検査項目1 | 規格 | ||
| 実測値1 | 判定1 | ||
| 検査項目2 | 規格 | ||
| 実測値2 | 判定2 | ||
| 検査項目3 | 規格 | ||
| 実測値3 | 判定3 | ||
| 検査項目4 | 規格 | ||
| 実測値4 | 判定4 | ||
| 検査項目5 | 規格 | ||
| 実測値5 | 判定5 | ||
| ③ 使った測定器(校正期限が切れていないことを確かめる) | |||
| 使用測定器1 | 校正期限 | ||
| 使用測定器2 | 校正期限 | ||
| 使用測定器3 | 校正期限 | ||
| ④ 総合判定と承認(承認が出るまで出荷しない) | |||
| 総合判定 | 検査員 | ||
| 不合格があったときの処置 | 関連する報告番号 | ||
| 検査員 | 確認(検査担当) | 承認(品質保証課長) | |
| 備考 | |||
| 商い屋 製造 https://seizo.akinaiya.com (2026-09-15 版) | |||
ファイル形式
| 形式 | Excel(.xlsx) / PDF(印刷用) |
|---|---|
| 対応 | Microsoft Excel 2016以降 / Googleスプレッドシート / LibreOffice Calc |
| 用紙 | A4に収まるよう印刷範囲を設定済み |
| シート | 説明 / 記入用 / 記入例 / A4印刷用 |
| マクロ | 使用していません |
| ファイルサイズ | Excel 約 14 KB |
| 更新日 | 2026年9月15日 |
| 利用料 | 無料(会員登録は不要です) |
入力方法
- 上部の基本情報を埋めます。提出先・発行日・発行者などの欄を先に入れておくと、後から探すときの手がかりになります。
- 項目を上から順に埋めます。記入例シートに書き方の例が入っています。
- 該当しない項目には「該当なし」と入れます。空欄のままだと、書き忘れなのか該当が無いのかが後から判別できません。
- 提出前に日付と氏名を確認します。この2つが抜けていると差し戻しの原因になります。
- 控えを保存します。ファイル名に日付を入れておくと、後から経過を追えます。
カスタマイズ方法
- 項目の追加・削除は自由です。ロックはかけていないため、自社の運用に合わせて変更できます。
- 提出先から様式の指定がある場合は、指定された様式が優先されます。この様式は、指定が無い場面や下書きとしてお使いください。
- 会社名やロゴを入れる場合は、ヘッダーの行に足してください。印刷範囲は自動で調整されます。
- A4印刷用シートは、手書きで記入する前提で行を高くしてあります。列を増やしたときは、印刷範囲の確認をおすすめします。
利用上の注意
- このテンプレートは、法令が求める記載事項と、実務で求められることが多い項目を整理した参考様式です。特定の団体が定めた様式そのものではありません。
- 提出先から様式や記載事項の指定がある場合は、そちらが優先されます。
- 法令の要件や金額の基準は改正で変わることがあります。判断の前に、所管の官庁等で最新の内容をご確認ください。
書き方と運用のポイント
検査成績書に載せる項目
検査成績書に載せる項目は、次の4つに整理できます。
| 層 | 項目 |
|---|---|
| 何についての成績か | 品名、品番、注文番号、ロット番号、数量、製造日 |
| 何を測ったか | 検査項目、規格値、上下限 |
| 結果 | 実測値、判定、測定した個数 |
| 誰がどう測ったか | 検査員、測定器の名称と管理番号、校正期限 |
測定器の管理番号と校正期限を載せると、成績書の信頼性が上がります。数値だけが並んでいると、何で測ったかが分かりません。
検査成績書の実測値の書き方
検査成績書の実測値は、書き方によって意味が変わります。実務では、次の形が使われています。
- 抜き取った個数ぶんの実測値をすべて並べる
- 最大値・最小値・平均値を書く
- 全数検査の場合は、判定だけを書く
ポイントはここです。取引先が求めているのがどれかを、最初に確認しておくと作り直しが減ります。指定がない場合は、2つ目の形が読みやすく、紙も1枚に収まります。
検査成績書とロットの追跡
検査成績書は、あとから製品をたどるときの起点になります。客先で問題が起きたとき、どのロットで、どんな数値だったかを確認することになります。
一般には、次の情報でつないでいる工場が多くあります。
- ロット番号(製造日と設備が分かる形)
- 材料のロット番号(受入検査記録とつながる)
- 使用した設備と作業者(作業日報とつながる)
3つ目まで残しておくと、同じ条件で作った他のロットを絞り込めます。追跡の範囲が狭くなると、回収の規模も小さくなります。
検査成績書の保存
検査成績書の保存期間は、法令で一律に定められているわけではありません。取引先との取り決めや、製品の使用期間をもとに決めている工場が多くあります。
自動車や航空の分野では、長期間の保存を求められることがあります。取引基本契約書や品質保証協定書に記載がある場合は、そちらに従う形になります。
検査成績書を発行するまでの流れ
検査成績書は、発行までの流れを決めておくと出荷が滞りません。
実務では、次の順で進めている工場が多くあります。
- 最終検査で測定し、社内の検査記録に残す
- 検査記録から成績書の様式へ数値を転記する
- 検査員が内容を確認し、責任者が承認する
- 製品に添えるか、電子で送付する
2つ目の転記で間違いが入りやすくなります。検査記録の様式と成績書の項目の順番をそろえておくと、写し間違いが減ります。
承認を誰が行うかは、あらかじめ決めておく形が確実です。承認者が不在のときの代理も決めておくと、出荷が止まりません。
不合格が出たとき、その品物をどうするか
検査成績書は合格したものに付ける書類です。合格しなかったものをどう扱うかを決めていないと、除外した品物が現場に残ります。
この様式では、使い方の決まりを「説明」シートに書いています。
- 1項目でも不合格があれば、総合判定は不合格
- その品物は出荷せず、不適合品報告書に移して隔離する
- 総合判定が合格でも、除外した品物があれば報告番号を書く
「合格だが3本除外した」を書ける欄を持たせておきます。数量だけが合っていて中身が説明できない状態を防げます。
承認が出るまで出荷しない
いちばん下に検査員・確認・承認の欄を置いています。承認の欄が空のものは出荷しない、と決めておきます。
承認者が不在のときの代理も、あらかじめ決めておきます。決めていないと、出荷を優先して承認を後回しにする形が常態になります。
よくある質問
取引先の様式がある場合はどうしますか。
指定様式がある場合は、そちらで提出する形になります。社内の控えとして自社の様式を併用し、必要な項目を同じ内容で持たせている工場もあります。
全数検査の場合も実測値を書きますか。
全数の数値を載せると紙が膨大になるため、判定と代表値を書く形が一般的です。全数の記録は社内の検査記録に残し、成績書には要約を載せる形が広く使われています。