品質管理

製造業向け 是正処置報告書テンプレート

Excel(.xlsx) / PDF(印刷用) / 最終更新:2026年9月15日 / 全24項目

是正処置報告書は、起きてしまった不適合について、原因を調べて同じことが起きないようにするための書類です。

品質マネジメントシステムの規格では、不適合に対して、その原因を除去するための処置の必要性を評価し、必要な処置を実施し、その有効性をレビューすることが求められています。

このテンプレートは、応急処置と恒久対策を分けて書き、効果の確認まで残せる形にしたものです。

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ハイフンはあり・なしどちらでもかまいません。

このテンプレートは誰向けですか

  • 「注意する」で終わらない対策を立てたい方
  • 発生と流出の原因を分けて分析したい方
  • 効果の確認まで1枚で残したい方

どのような場面で使いますか

不適合品報告書から続けて作成します。応急処置は当日から翌日、恒久対策は1か月以内を目安にします。

含まれる項目

このテンプレートには、次の項目が入っています。不要な項目は削除して構いません。

  • 発生した事象
  • 関連する報告番号
  • 発生日・発見日
  • 客先への流出
  • 応急処置1
  • 実施日
  • 応急処置2
  • 発生の原因
  • なぜそうなっていたか
  • 流出の原因
  • 恒久対策1
  • 担当・期限
  • 恒久対策2
  • 恒久対策3
  • 実施の記録1
  • 確認者
  • 実施の記録2
  • 実施の記録3
  • 効果の確認方法
  • 確認の予定日
  • 効果の確認結果
  • 確認日
  • この件の完了日
  • 完了を確認した人

Excel画面のプレビュー

実際のファイルの記入例シートです。

是正処置報告書.xlsx — 下のタブでシートを切り替えられます
是正処置報告書
工場・部署
報告番号
発行日
発行者
項目記入欄項目記入欄
① 起きたことを書く(発見した人・品質担当)
発生した事象関連する報告番号
発生日・発見日客先への流出
② 応急処置(いま現場にあるものを、その場でどうしたか)
応急処置1実施日
応急処置2実施日
③ 原因を調べる(品質担当/発生の原因と流出の原因を分ける)
発生の原因なぜそうなっていたか
流出の原因なぜそうなっていたか
④ 恒久対策を決める(担当と期限を入れる)
恒久対策1担当・期限
恒久対策2担当・期限
恒久対策3担当・期限
⑤ 実施の記録(対策をやった人が書く)
実施の記録1確認者
実施の記録2確認者
実施の記録3確認者
⑥ 効果の確認と完了(ここが埋まって初めて終わり)
効果の確認方法確認の予定日
効果の確認結果確認日
この件の完了日完了を確認した人
起票者確認(品質保証課長)承認(工場長)
備考
商い屋 製造 https://seizo.akinaiya.com (2026-09-15 版)

無料でダウンロード

ファイル形式

形式Excel(.xlsx) / PDF(印刷用)
対応Microsoft Excel 2016以降 / Googleスプレッドシート / LibreOffice Calc
用紙A4に収まるよう印刷範囲を設定済み
シート説明 / 記入用 / 記入例 / A4印刷用
マクロ使用していません
ファイルサイズExcel 約 14 KB
更新日2026年9月15日
利用料無料(会員登録は不要です)

入力方法

  1. 上部の基本情報を埋めます。工場・部署・報告番号・発行日などの欄を先に入れておくと、後から探すときの手がかりになります。
  2. 項目を上から順に埋めます。記入例シートに書き方の例が入っています。
  3. 該当しない項目には「該当なし」と入れます。空欄のままだと、書き忘れなのか該当が無いのかが後から判別できません。
  4. 提出前に日付と氏名を確認します。この2つが抜けていると差し戻しの原因になります。
  5. 控えを保存します。ファイル名に日付を入れておくと、後から経過を追えます。

カスタマイズ方法

  • 項目の追加・削除は自由です。ロックはかけていないため、自社の運用に合わせて変更できます。
  • 提出先から様式の指定がある場合は、指定された様式が優先されます。この様式は、指定が無い場面や下書きとしてお使いください。
  • 会社名やロゴを入れる場合は、ヘッダーの行に足してください。印刷範囲は自動で調整されます。
  • A4印刷用シートは、手書きで記入する前提で行を高くしてあります。列を増やしたときは、印刷範囲の確認をおすすめします。

利用上の注意

ご利用の前にお読みください
  • このテンプレートは、法令が求める記載事項と、実務で求められることが多い項目を整理した参考様式です。特定の団体が定めた様式そのものではありません。
  • 提出先から様式や記載事項の指定がある場合は、そちらが優先されます。
  • 法令の要件や金額の基準は改正で変わることがあります。判断の前に、所管の官庁等で最新の内容をご確認ください。

書き方と運用のポイント

是正処置報告書に書く項目

是正処置報告書に書く項目は、次の6つです。

項目中身
発生した事象いつ、何が、どこで起きたか
応急処置いま流れているものをどうしたか
原因の分析なぜ起きたか(発生の原因と、流出の原因)
恒久対策何を変えるか、いつまでに、誰が
実施の記録実際に行った日と内容
効果の確認いつ、どう確認したか

原因を、発生の原因と流出の原因に分けて書くと、対策が2方向で出ます。作ってしまった理由と、見つけられなかった理由は別のものです。

原因の分析をどこまで掘るか

原因の分析は、「作業者が注意しなかった」で止めると、対策が「注意する」になります。実務では、次の順で掘っている工場が多くあります。

  1. 何が起きたかを、事実として並べる
  2. なぜそうなったかを、仕組みの側から問う
  3. その仕組みがなぜそうなっていたかを、もう一段問う

ポイントはここです。人の注意にたどり着いたときは、まだ掘り足りない場合が多くあります。注意しなくても起きない形にできないか、という問いに置き換えると、対策が変わります。

応急処置と恒久対策を分ける

応急処置と恒久対策は、目的が違います。

応急処置は、いま流れているものへの対応です。出荷を止める、全数選別する、客先へ連絡する。すぐに行います。

恒久対策は、同じことが起きないようにする対応です。手順を変える、治具を作る、QC工程表の管理方法を変える。時間がかかります。

一般には、応急処置を当日から翌日、恒久対策を1か月以内としている工場が多くあります。期限の欄を分けて持たせておくと、応急処置で終わってしまう状態を防げます。

効果の確認をいつ行うか

是正処置は、対策を実施して終わりではありません。効果があったかどうかを確認する必要があります。

実務では、次の形をとっている工場が多くあります。

  • 対策の実施から3か月後を目安に確認する
  • 同じ不適合の発生件数を、対策の前後で比べる
  • 確認した結果を、同じ報告書に書き足す

3つ目が効いてきます。別の紙にすると、対策と結果が離れてしまいます。1枚の下に確認欄を置いておくと、経過が1枚で読めます。

誰がどこを書くのかを、用紙の中で分ける

是正処置報告書は、1人で書き切る書類ではありません。この様式は、上から6つの区画に分かれています。

区画内容書く人
①起きたこと発見した人・品質担当
②応急処置その場で対応した人
③原因(発生と流出)品質担当
④恒久対策と担当・期限品質担当・対策の担当
⑤実施の記録対策をやった人
⑥効果の確認と完了確認した人

空いている区画があってよい形にします。全部埋まらないと出せない様式にすると、起票そのものが遅れます。

終わっていない是正処置を見つける

いちばん下に「この件の完了日」と「完了を確認した人」の欄を置いています。

効果の確認結果と完了日が空のものは、まだ終わっていない是正処置です。月に一度、完了日が空いている件だけを数えると、途中で止まっているものが見えます。件数を数えるだけなので、担当を集めなくてもできます。

よくある質問

客先から是正処置を求められた場合も同じ様式で書けますか。

客先が様式を指定する場合は、そちらで提出する形になります。社内の記録として自社の様式を併用し、内容を同じにしておくと、後から経過を追えます。

効果が確認できなかった場合はどうしますか。

対策が原因に届いていなかった可能性があるため、原因の分析からやり直す形になります。報告書に「効果なし」と書いて、新しい報告書につなげる運用にしている工場もあります。

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