製造業向け QC工程表テンプレート
QC工程表は、製品が材料から出荷されるまでの各工程で、何をどう管理するかを1枚にまとめた表です。QC工程図、コントロールプランと呼ばれることもあります。
取引先の監査や品質マネジメントシステムの審査で、最初に提示を求められることの多い書類でもあります。工程を知らない人が読んでも、どこで何を見ているかが分かる形にしておくと、説明が短く済みます。
このテンプレートは、工程順に管理項目を並べ、異常時の処置まで書ける形にしたものです。
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このテンプレートは誰向けですか
- 取引先の監査でQC工程表の提示を求められた方
- 工程ごとの管理項目を整理し直したい方
- 異常時の処置まで決めておきたい方
どのような場面で使いますか
製品または製品群ごとに作ります。工程や管理方法を変えたときは、改訂の履歴を残して作り直します。
含まれる項目
このテンプレートには、次の項目が入っています。不要な項目は削除して構いません。
- 工程No
- 工程名
- 設備・治具
- 管理特性
- 規格・基準
- 測定方法
- 頻度
- 担当
- 記録
- 異常時の処置
Excel画面のプレビュー
実際のファイルの記入例シートです。
| QC工程表 【記入例】 | |||||||||
| 製品名・品番 | シャフト SH-20 | ||||||||
| 管理番号 | QC-SH20-Rev.3 | ||||||||
| 工程 No | 工程名 | 設備・治具 | 管理特性 | 規格・基準 | 測定方法 | 頻度 | 担当 | 記録 | 異常時の処置 |
| 10 | 材料受入 | — | ミルシート・材質 | S45C・寸法公差内 | 書類確認・ノギス | 入荷ロットごと | 資材 | 受入検査記録 | 受入を保留し、資材課長へ連絡。返品または特採の判断 |
| 20 | 切断 | 帯のこ盤 | 切断長さ | 102.0 ±0.5 mm | ノギス | 初物と50本ごと | 作業者 | 作業日報 | 該当ロットを止め、前回良品まで戻して全数確認 |
| 30 | 外径加工 | NC旋盤3号 | 外径寸法 | φ20.00 ±0.02 mm | マイクロメータ | 初物と20本ごと | 作業者 | 検査成績書 | 設備を止め、班長へ連絡。工具の摩耗を確認して再調整 |
| 30 | 外径加工 | NC旋盤3号 | 表面粗さ | Ra 1.6 以下 | 粗さ計 | 初物と100本ごと | 検査員 | 検査成績書 | 切削条件を見直し、初物からやり直す |
ファイル形式
| 形式 | Excel(.xlsx) / PDF(印刷用) |
|---|---|
| 対応 | Microsoft Excel 2016以降 / Googleスプレッドシート / LibreOffice Calc |
| 用紙 | A4に収まるよう印刷範囲を設定済み |
| シート | 説明 / 記入用 / 記入例 / A4印刷用 |
| マクロ | 使用していません |
| ファイルサイズ | Excel 約 14 KB |
| 更新日 | 2026年8月23日 |
| 利用料 | 無料(会員登録は不要です) |
入力方法
- 上部の基本情報を埋めます。製品名・品番・管理番号・制定・改訂日などの欄を先に入れてください。
- 使わない列を削除します。自社で記入しない項目は、残しておくと空欄が並ぶだけになります。
- 1行に1件ずつ記入します。記入例シートを見ながら書くと、書き方が揃います。
- 気づいたことは備考に残します。後から見返したときに、数字だけでは分からない事情が伝わります。
- 区切りのよいところでファイルを分けて保存します。月ごと・工事ごとに分けると、後から探せます。
カスタマイズ方法
- 項目の追加・削除は自由です。ロックはかけていないため、自社の運用に合わせて変更できます。
- 提出先から様式の指定がある場合は、指定された様式が優先されます。この様式は、指定が無い場面や下書きとしてお使いください。
- 会社名やロゴを入れる場合は、ヘッダーの行に足してください。印刷範囲は自動で調整されます。
- A4印刷用シートは、手書きで記入する前提で行を高くしてあります。列を増やしたときは、印刷範囲の確認をおすすめします。
利用上の注意
- このテンプレートは、法令が求める記載事項と、実務で求められることが多い項目を整理した参考様式です。特定の団体が定めた様式そのものではありません。
- 提出先から様式や記載事項の指定がある場合は、そちらが優先されます。
- 法令の要件や金額の基準は改正で変わることがあります。判断の前に、所管の官庁等で最新の内容をご確認ください。
書き方と運用のポイント
QC工程表に載せる項目
QC工程表に載せる項目は、工程ごとに次の7つです。
| 項目 | 中身 |
|---|---|
| 工程 | 工程名、使用する設備 |
| 管理特性 | その工程で管理する項目(寸法、外観、温度など) |
| 規格・基準 | 目標値と許容範囲 |
| 測定方法 | 使用する測定器、測定の位置 |
| 頻度 | 全数、初物、抜き取り(何個に1回か) |
| 記録 | どの帳票に残すか |
| 異常時の処置 | 外れたときに誰が何をするか |
7つ目の異常時の処置を空欄にしないことが、この表を使える書類にします。管理項目を並べただけでは、外れたときの動きが決まりません。
QC工程表の管理特性の決め方
管理特性は、多く挙げるほど良いというものではありません。実務では、次の考え方で絞っている工場が多くあります。
- 後工程や客先で問題になる項目を優先する
- 工程の中で変動しやすい項目を選ぶ
- 測って記録が残せる項目にする
ポイントはここです。3つ目を外すと、表には書いてあるのに実際は測れていない、という状態が生まれます。監査ではそこを見られます。
QC工程表と実際の記録をつなぐ
QC工程表は、記録の欄に帳票の名前を書くことで、実際の記録とつながります。
一般には、次の形にしている工場が多くあります。
- 記録の欄に、帳票の正式名称と管理番号を書く
- その帳票の様式を、QC工程表と同じファイルに綴じる
- 帳票を変えたときは、QC工程表の記録欄も直す
3つ目が抜けると、表に書かれた帳票が存在しない状態になります。帳票の名前を変えたときは、QC工程表を見直す手順にしておくと防げます。
QC工程表を見直すタイミング
QC工程表は、一度作って終わりではありません。実務では、次のタイミングで見直している工場が多くあります。
- 工程や設備を変えたとき
- 不適合が発生し、是正処置で管理方法を変えたとき
- 客先から要求が変わったとき
- 定期的な見直し(年1回など)
見直したときは、改訂の履歴を残す形にします。いつからどの管理方法だったかが分かると、過去のロットを追うときに役立ちます。
よくある質問
QC工程表と作業標準書の違いは何ですか。
QC工程表は工程全体を通して「何を管理するか」を示すもの、作業標準書は各工程で「どう作業するか」を示すものです。QC工程表から作業標準書へ、記録欄から帳票へとたどれる形にしておくと、体系が説明しやすくなります。
製品ごとに作る必要がありますか。
製品または製品群ごとに作る形が一般的です。工程と管理特性が同じ製品はまとめ、規格値の欄だけを分けている工場もあります。