製造業向け 品質マニュアルテンプレート
品質マニュアルは、会社として品質をどう管理するかを定めた最上位の文書です。ISO9001の認証を取る場合に作りますが、認証の有無にかかわらず、顧客監査で提示を求められることがあります。
マニュアルが形だけになるのは、規格の文言をそのまま写しただけのときです。自社の実際の流れが書かれていないと、監査で「これは実態ですか」と聞かれます。
このテンプレートは、規格の構成に沿いつつ、自社の実務を書き込める形にしたものです。
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このテンプレートは誰向けですか
- 製造業で品質管理の書類を作成している方
- 担当になったばかりで、まず使える様式が欲しい方
- 今使っている様式を見直す参考にしたい方
どのような場面で使いますか
品質管理の場面で使います。Wordで自社の内容に書き換えて使います。記入用・記入例・説明の3部が1つのファイルに入っているので、使うときは記入用だけを残してください。
含まれる項目
このテンプレートには、次の項目が入っています。不要な項目は削除して構いません。
- 会社名
- 版数
- 制定日
- 改訂日
- 管理番号
- 第1章 適用の範囲
- 対象とする事業
- 対象とする拠点
- 対象とする工程
- 適用を除外する事項
- 第2章 品質方針及び品質目標
- 第3章 組織、責任及び権限
- 第4章 文書及び記録の管理
- 第5章 顧客に関する業務
- 第6章 購買
- 第7章 製造の管理
- 第8章 検査
- 第9章 不適合品の処置
- 第10章 是正処置
- 第11章 内部監査及びマネジメントレビュー
文書のプレビュー
実際のファイルの記入例ページです。
| 品質マニュアル 【記入例】 | |
| 会社名 | 株式会社○○製作所 |
| 版数 | 第3版 |
| 制定日 | 令和6年4月1日 |
| 前文 | このマニュアルは、株式会社○○製作所(以下「当社」という。)における品質マネジメントシステムについて定め、顧客の要求を満… |
| 見出し | 内容 |
| 第1章 適用の範囲 | |
| 第2章 品質方針及び品質目標 | 品質目標は、毎年度の初めに社長が定め、全従業員に周知する。目標は数値で表し、四半期ごとに達成状況を確認する。 |
| 第3章 組織、責任及び権限 | 役割・担当(代行)・責任と権限 |
| 第4章 文書及び記録の管理 | 品質に関する文書は、発行の前に権限を持つ者が承認する。 |
ファイル形式
| 形式 | Word(.docx) |
|---|---|
| 対応 | Microsoft Word 2016以降 / Googleドキュメント / LibreOffice Writer |
| 用紙 | A4縦・余白20mmで設定済み |
| 構成 | 本文 / 記入例 / 説明 |
| マクロ | 使用していません |
| ファイルサイズ | Word 約 11 KB |
| 更新日 | 2026年8月23日 |
| 利用料 | 無料(会員登録は不要です) |
入力方法
- 記入例と説明のページを削除します。ファイルの2ページ目以降が見本と説明です。使うときは1枚目だけを残してください。
- 枠で囲った基本情報を埋めます。事業所名・日付・作成者を先に入れておくと、後から版を追えます。
- 本文の「○○」を自社の内容に置き換えます。置き換え漏れがないか、保存前に「○」で検索してください。
- 自社に無い条や項目は、まるごと削除します。実態と違う条文を残すと、そこを指摘されます。
- 日付と署名欄を確認します。この2つが抜けていると差し戻しの原因になります。
カスタマイズ方法
- 条や項目の追加・削除は自由です。保護はかけていないため、自社の運用に合わせて書き換えられます。
- 提出先から様式の指定がある場合は、指定された様式が優先されます。この様式は、指定が無い場面や下書きとしてお使いください。
- 会社名やロゴを入れる場合は、ヘッダーに足してください。用紙はA4縦・余白20mmで設定してあります。
- 条番号を足し引きしたときは、本文中の「第○条に定める」という引用がずれていないかを確認してください。
利用上の注意
- このテンプレートは、法令が求める記載事項と、実務で求められることが多い項目を整理した参考様式です。特定の団体が定めた様式そのものではありません。
- 提出先から様式や記載事項の指定がある場合は、そちらが優先されます。
- 法令の要件や金額の基準は改正で変わることがあります。判断の前に、所管の官庁等で最新の内容をご確認ください。
書き方と運用のポイント
品質マニュアルに書く事項
品質マニュアルに書く事項は、次のとおりです。
| 章 | 内容 |
|---|---|
| 1 | 適用の範囲 |
| 2 | 品質方針と目標 |
| 3 | 組織と責任・権限 |
| 4 | 文書及び記録の管理 |
| 5 | 顧客に関する業務 |
| 6 | 購買 |
| 7 | 製造の管理 |
| 8 | 検査 |
| 9 | 不適合品の処置 |
| 10 | 是正処置 |
| 11 | 内部監査とマネジメントレビュー |
責任と権限を、役職で書く
マニュアルで曖昧になりやすいのが、誰が決めるかです。 「品質責任者が判断する」だけでは、その人が不在のときに止まります。
代行する者まで書いてください。「品質保証課長。不在の場合は製造部長」という形です。とくに、出荷の可否や不適合品の処置は、判断が止まると生産が止まります。
特別採用(不適合と分かったうえで使う判断)の権限は、必ず書いておいてください。誰でもできる状態にしておくと、あとで説明がつきません。
記録の保存期間を、一覧にする
記録は作るだけでなく、決めた期間保存する必要があります。種類ごとに保存期間を一覧にしておくと、監査で一度に示せます。
製品の性質によって、必要な期間は変わります。自動車部品では10年、一般の産業機械では5年といった例があります。顧客との契約で定められている場合は、そちらが優先されます。
マニュアルは、実態が変わったら改訂します。年に1回のマネジメントレビューの機会に、内容と実態が合っているかを確認してください。